Grow up!! Artist Project 2014
大崎 晴地 | [美術家] |
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大崎 晴地 | [美術家] |
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大崎晴地 Haruchi OSAKI
1981年東京生まれ。2014年東京藝術大学大学院美術研究科博士課程修了。博士(美術)。人間の身体、心のリハビリテーションをテーマに、臨床現場の治療家との恊働や、学術集会での展示・研究発表、児童福祉施設での取り組みなど、多面的なアプローチを展開している。主な個展に「天命はなお反転するー人間再生のための環境 荒川修作+マドリン・ギンズとともに」(東洋大学、2013年)、「トポロジカル・ガーデン」(日本精神病理・精神療法学会大会、2010年)、「リハビリテーションとアートー触覚地図」(認知運動療法学術集会、2008年)等。変容や可塑性のコンセプトのもと、個体化の現実や環境を問い直すことを試み、近年の作品に「AIR TUNNEL」、口頭発表に「フランシス・ベーコンの離人症的リアリズム」(第60回 日本病跡学会)がある。
ダウンロード:【0211】GUAリリース.pdf
グローアップ・アーティスト・プロジェクト 2014/Grow up!! Artist Project 2014の選考会が終了しました。 厳正なる審査の結果、以下の企画を採択させていただきました。プロジェクトの進捗は、ホームページに随時掲載していきます。 今回もたくさんのご応募をいただきました。ありがとうございました。 ■Grow up!! Artist Project 2014/グローアップ・アーティスト・プロジェクト 2014 採択者:大崎晴地 http://haruchiosaki.com 応募内容:「空間と行為の可塑性」をコンセプトに、作業療法的な日常の行為、身体について考え、思考を深める。「リハビリテーション」を、社会復帰だけではなくタスクをこなす行為のプロセス、他人との別の繋がり方(ネットワーク)、再生というように、広い想像力の問いに繋げて検討する。*応募書類より抜粋 以下の点を特に評価しました。 --- ・これまでリハビリテーションの臨床領域に関わり蓄積した経験や知識は興味深く、またリハビリテーションという行為を概念のレベルで見つめ直すことで、新たな感覚や作品体験を模索しようとする今回の試みには、アーティストの問題意識が明確に示されており、その成果が期待できる ・臨床現場の専門家との協働などこれまでの活動の蓄積には、この機会に異ジャンルのアーティストとのコラボレーションにチャレンジする必然性を感じさせるものがあり、アサヒ・アートスクエアのネットワークも有効に活用しながら試行錯誤をすることで、新たな発想の手がかりをつかむ可能性を感じさせる 採択者:毛利悠子 http://mohrizm.net 応募内容:東京の駅構内に散在する水漏れ事故に駅員が対処したさまざまな現場を発見・採集するフィールドワークシリーズ《モレモレ東京》を軸に、新たな制作手法の模索と自分のこれまでの活動にいまだ潜んでいる可能生とを、トークやフィールドワーク、作品制作などを通して、丁寧に多角的に捉え直す機会としたい。*応募書類より抜粋 以下の点を特に評価しました。 --- ・これまでの活動をふまえた自身の課題の設定、またそれを探求するためのプロジェクトの運営など、自身の問題意識を具体的なアクションに結びつけている。アーティスト自身が次なる表現に向けて、明確な指針を提示している点からは、このタイミングでの試行錯誤に対する切実さ、サポートの必要性を強く感じさせ、その成果が期待出来る ・今回の試行錯誤にはアーティストがこれまで試みなかった領域へのチャレンジが含まれており、今回のサポートが一つの作品制作で終わるだけでなく、これまでの蓄積を様々に展開するきっかけになる可能性を感じさせる ・東京の都市インフラに対する批評的な視点など、一アーティストの試行錯誤を越えた、社会的な課題に対するアプローチは、これまでのグローアップ・アーティスト・プロジェクトにはないものであり、その点でも新たな成果が期待される
・これまでリハビリテーションの臨床領域に関わり蓄積した経験や知識は興味深く、またリハビリテーションという行為を概念のレベルで見つめ直すことで、新たな感覚や作品体験を模索しようとする今回の試みには、アーティストの問題意識が明確に示されており、その成果が期待できる
・臨床現場の専門家との協働などこれまでの活動の蓄積には、この機会に異ジャンルのアーティストとのコラボレーションにチャレンジする必然性を感じさせるものがあり、アサヒ・アートスクエアのネットワークも有効に活用しながら試行錯誤をすることで、新たな発想の手がかりをつかむ可能性を感じさせる