プロジェクト

OPEN SQUARE PROJECT

オープン・スクエア・プロジェクト[現代アート展]
Alterspace - 変化する、仮設のアート・スペース

水田紗弥子[キュレーター]
2014.1→2014.2

プロジェクト紹介

アサヒ・アートスクエアを「全面開放」し、創造性豊かなアーティストと創造力を刺激する空間が出会うことで、両者の新たな可能性を提示することを目指すのが「オープン・スクエア・プロジェクト」です https://platacard.mx/es/
2014年はキュレーターの水田紗弥子による展覧会「Alterspace - 変化する、仮設のアートスペース」を開催します。水田はアサヒ・アートスクエアを起点/基点にアジアとのハブを作り、約20日間限定の仮設のアートスペースを出現させます。詳細は確定次第、本ページに掲載します。


・Alterspace - 変化する、仮設のアートスペース
これまで創ってきた展覧会やリサーチを、さらに拡張させ、継続した思考と実践のできる場として「アートスペース」を立ち上げる。美術館やギャラリーでは無い、またオルタナティプ・スペースという代替の提案でも無い、場所に依拠しない変化し続ける仮設のスペースは機能し得るのだろうか。それをアサヒ・アートスクエアを起点/基点に実践していきたいと考えている。これは継続可能だろうか。展覧会の意味を問い直せるか。様々な問いへの答えは見つけられるのだろうか。[水田紗弥子]


・参加アーティスト[2013年3月現在]

Lee, Daeil(李大一/イ・デイル)
本展のメインの構造物を計画するアーティストとして依頼する。さまざまなパブリック・スペースに廃材などを利用した作品を介入させ、場所の意味を再考させる作品をつくる。さまざまな形に変化し得る、記憶を備えたパーツによる構築物は、柔軟に変化していき、Alterspaceを実践するにふさわしい場を共に作り上げる。今回の「場所そのものが変化していく」というテーマのシンボルとして作品でもあり、作品を支持体にもなるような場所として存在させる。[水田]


・オープン・スクエア・プロジェクトとは
2011年よりスタートしたアーティストサポート事業。公募で選ばれたアーティストが、アサヒ・アートスクエアのユニークな空間を活かした作品制作と発表を行います。創造性豊かなアーティストと、創造力を刺激する空間[=アサヒ・アートスクエア]が出会うことで、それぞれの新たな可能性を提示すること。そしてアーティストの飛躍の機会となることを目指している。

プロフィール

・水田紗弥子
1981年、東京生まれ、在住。2006年武蔵野美術大学大学院芸術文化政策コース修了。若手アーティスト支援の仕事を経て、フリーランスのキュレーターを行う。主な展覧会企画:シリーズ企画展覧会「入る旅人 出る旅人vol.1-4」(2012)http://path-map.com、「皮膚と地図㈼ - 記憶と時間への近づき方」(新宿眼科画廊/2011)、「皮膚と地図 - 4名のアーティストによる身体と知覚への試み」(あいちトリエンナーレ入選企画/2010)http://skinandmap.blogspot.jp/、共同企画「柔らかな器」http://yawarakanautsuwa.blogspot.jp/がある。2012年6月-8月、韓国のGyeonggi Creation Center、2013年1月ー3月Incheon Art Platformにリサーチのため滞在。Tokyo Art BeatとART遊覧で展覧会レビューを寄稿。「comos-tv」http://comos-tv.com/の企画・運営にも関わる


・Lee, Daeil[李大一/イ・デイル]
1966年、ソウル生まれ、1992年ソウル大学校卒業。パブリックスペースにアートワークやサウンドワークを介入させることで場を変換させるような大掛かりな作品を制作。1992年〜2002年、クンストアカデミー(デュッセルドルフ、ドイツ)1994年〜1995年、LG Ad.にてCMプロデューサーを勤める。主なプロジェクトに、2005年、Wittlich Projectで屋外でのインスタレーション(ドイツ)、2008年にはヨーロッパをサウンド・アートツアーを行う。2008年、ソウル市ギャラリーコンペにてソウル市内のTree Parkのデザインなどがある。日本でのプロジェクトには2008年、取手アートプロジェクト参加、"See what your hear"(スーパーデラックス)などがある。その他、近年の作品にソウルでのSound Cityscape4 project、パリでのYi Sang Festival(共に2010年)、Sound Cityscape5 project(2011年)、目の不自由な子どもたちとのサウンドアートプロジェクト"Coming into the sound"(2012年)、DMZ sculpture installation(2013年)などがある。http://imdaily.net

Daeil Lee:1966 born in Seoul,1999 BFA at Seoul National University, 1992-2001 Kunstakademie Duesseldorf, Germany, 1994-1995 CF Producer at LG Ad. 2005 Wittlich Project (open air installation), Germany. 2008 Europe Sound art tour. 2008 Designed Tree Park in Seocho gu, Seoul (Seoul City Gallery open call competition winner). 2008 Toride Art Project. 2009 Sound art performance 'See what you hear', Superdeluxe, Tokyo. 2010 Sound Cityscape4 project, Seoul. 2010 Yi Sang Festival in Paris. 2011 Sound Cityscape5 project, Seoul. 2012 Coming into the sound (Sound art project for visually impaired children). 2013 DMZ sculpture installation, Korea
 http://imdaily.net
 

選評

以下の点を特に評価しました。
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・「空間活用の手法の独創性」という観点からは、物理的な拡張ではなく、質的な拡張の可能性を探るプロジェクトという意味で、本プロジェクトにおける「空間」の考え方、またアサヒ・アートスクエアの新たな可能性を提示するものとなっている。
・プロジェクトを通した国内外のアートスペースとのネットワーク化が、アサヒ・アートスクエアの新たな展開を開く可能性を感じる。
・これまでの活動実績、韓国でのリサーチ経験などから判断し、本プロジェクトが飛躍の契機となることが期待できる。

*プロジェクトの内容は詳細が確定次第ホームページに掲載します。


*運営委員の玉虫美香子は、選考会への参加を辞退しました。

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