アサヒ・アートスクエアを「全面開放」し、創造性豊かなアーティストと創造力を刺激する空間が出会うことで、両者の新たな可能性を提示することを目指す「オープン・スクエア・プロジェクト」。公募で選ばれた、第二弾の参加アーティスト福永敦さんが、拠点のベルリンからリサーチのため日本にやってきました。
福永さんは、来年[2013年]1月に、アサヒ・アートスクエアの空間全体を使い、まちの「音」を素材に、大型インスタレーション作品を発表する予定です。今回の来日は2週間、その間に、空間での音のテストや、まちのリサーチ、録音作業を行う予定です。 到着早々、会場の下見をした後、夜はアーティストトーク。聞き手は、アサヒ・アートスクエア運営委員、美術ジャーナリストの新川貴詩。福永さんのこれまでの作品の紹介、そして、1月の新作の構想について語っていただきました。
言葉の擬音・擬態表現をテーマに作品を制作する福永さんが、今回のプロジェクトで注目するのは、東京下町の代名詞、浅草と墨田のエリア。そこで集めた音を素材に、無数の擬音でアサヒ・アートスクエアを埋め尽くそうと考えているとのこと。これまでは、擬音をビジュアルで表現してきた福永さん。その方法論を、今回は音に落とし込み、展開します。どのような体験をもたらす作品になるか、とても楽しみです。ご期待下さい。
展覧会情報
タイトル:「福永敦 (仮)隅田川、雷門通りから吾妻橋辺りで」展
会期:2013年1月12日[土]—2月3日[日]
会場:アサヒ・アートスクエア[東京都墨田区吾妻橋1-23-1 スーパードライホール 4F]
開館時間:11:00-19:00
*休館日:火曜日、および1月27日[日]
料金:500円[会期中再入場可]、高校生以下無料
主催:アサヒ・アートスクエア
協賛:アサヒビール株式会社
トーク終了後は、ウェルカムパーティーと「まち音ブレスト」。会場内に、周辺エリアのマップをおいて、集まったみなさんに協力してもらいながら、まちの特徴的な音を集めました。 明日から、今年のオープン・スクエア・プロジェクトが本格的にスタートします。[坂田]